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石坂千穂つれづれ日記

石坂千穂つれづれ日記

2003年2月議会・その5

知事(田中康夫君)


 まず、政治倫理に関する条例の制定を知事職も対象とすべきではないかという御質問の部分でございます。
 私は既に、いわゆるさまざまな権限、結果としての、判断することでの権力というものが集中しております県知事が多選をすることでの県政に対してのマイナスの影響を防ぐために、昨年の12月の県議会において多選自粛条例案を提案させていただいております。まずは、議会の皆様におかれては、この条例案を十分御審議していただくことが先決であろうと思っております。
 この条例案に関しましては、12月県議会の際に継続となっております。今2月県議会においても継続ということになれば、これは、皆様は4月に再度立候補なさる方々がいらっしゃいますので議会選挙があり、これは自然廃案という形になるわけでございます。これは、昨日の教育委員の選任の件の際にも申し上げましたように、ぜひ、かつての土木委員会や社会委員会で皆様と親しくお話をさせていただきましたように、委員会にお呼びいただき、私の思いというものをお聞きいただき、また、願わくは皆様のお考えというものも拝聴する機会をさらに設けられればというふうに願っております。
 継続ということは、これは、すなわち、あえて申し上げれば、皆様の責任の放棄ということにつながるわけでございます。自然廃案ということは、皆様がまさに問題を先送りなされ、皆様が県民の選良としてこの条例案に関して可否をきちんと表明をなさらなかったということになるわけでございまして、私は、県民の代表であられます皆様がそのようなことはよもやお考えではないと、このように信じております。ぜひ、委員会等においても私の説明の機会をいただき、十分な御議論の上の議決というものを賜りたいと考えております。
 また、こうした考えのもと、県政運営の車の両輪とかねてより皆様がお話しになられております県議会の各議員と知事が県政運営に当たるに際しては、まさに県民の血税によって事業を行い、禄をもはませていただいているわけでございますから、襟を正し、県民の信頼を得るべく、政治倫理に関する条例の制定も必要ではあろうと、このように考えております。
 私は、県議会の皆様が、今回提案なされております条例案をもとに、政治倫理に関する条例を制定されますならば、私自身といいますか、ひいては長野県における県知事職にある者を対象とする政治倫理条例を制定することについて十分検討する用意はございます。
 また、その部分に関しまして、今回御提案いただいている件の2番目の御質問の部分でございますが、地方自治法の兼業禁止規定というものは、まさに、地方公共団体の議会の議員や首長を私企業の地位から隔離をすることで、税金によって賄われる行政運営の公正さを確保する趣旨で設けられているわけでございます。
 長野県においては、入札をめぐって、昨年12月に、建設コンサルタント業界や長野県の複数の建設事務所に公正取引委員会が談合の疑惑で立入調査を行い、その後も調査を進められているわけでございます。その意味におきましては、公共事業の計画実施に当たり、県民の皆様から、まさに李下に冠を正さずということで、あらぬ疑念を抱かれませんように、議員各位及び配偶者等の親族の方が役職員、顧問等を兼業する企業の入札制限というものに関しては今後早急に検討をする必要があろうと、このように考えております。
 以上であります。


石坂議員


 ほかに御質問したいこともありますが、この後、同僚議員がまた一般質問で幾つか御質問をする予定ですので、とりあえず質問はこれで打ち切らせていただきまして、最後に県警本部長に御要望だけ申し上げておきたいと思います。


 私、先ほどから何度か、本部長もお話しになりましたように、警察官がいろんな事故の巻き添えにならないように、被害を受けないようにということで、警察庁がつくられた受傷事故防止チェックリストについて触れさせていただきました。
 しかし、これがどういう立場でつくられたものであっても、読めば読むほどこれは常識問題なんですよね。追跡をいつ打ち切るかというその判断について、乗務員の措置としては、逃走車両が信号無視、一時不停止を繰り返すなど通過車両と衝突が予想され、あるいは追跡距離が長くなったときは追跡を打ち切り、特徴等の確認手続を的確に行い、積極的な措置を図る、これが乗務員の措置。それから、指導する立場にある幹部の方の措置は、無線等で追跡実施車両に対し必要な事故防止指示を随時行うとともに、逃走車両が危険な走行を行うときは追跡打ち切りを指示するということで、いずれにしても適当な時期に追跡の打ち切りを判断しなさい、常識問題なんですよ、これは。
 ですから、先ほど、たまたま12月の事故のことを事例にお話を申し上げましたけれども、ナンバーの確認とか無線とか、そんなことは常識問題でできることですから、常識問題でとっさの判断を誤ることなく、県警本部長の指揮のもと、いろいろと人員も厳しい中で御苦労も多いことかとは思いますけれども、ぜひ、警察官の皆様へのその点でのモラルといいますか常識を徹底していただきまして、日常の捜査、追跡、さまざまな職務に励んでいただきますように要望いたしまして、質問を終わりたいと思います。





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